No.037-網膜色素変性は治らないのか? 人工網膜~不治の病を克服できる時代

網膜色素変性症は日本の失明原因のトップ5に入る病気でありながら、長年治療法のない病気として、眼科医、患者様を悩ませてきました。

網膜色素変性症に効果があるとされる内服薬もありますが、特効薬とは言い難く、残念ながら失明状態になってしまって、その後どうすることもできないことがしばしばあります。

しかしながらここにきて、この病気を改善させる治療法がいくつか出てきています。これはすごいことだと思います。
現在、注目されている新しい治療法は

①遺伝子治療
②再生医療
③Optogenetics
④人工網膜

といったものがあり、④の「人工網膜」は日本およびアメリカやドイツなどで実際の患者様に行われ、成果をあげています。

人工網膜とは

簡単に言うと、網膜色素変性によって眼の痛んでしまった部分の代わりに、すごく小さいCCDカメラで代用しようということです。
メガネにCCDカメラをくっつけて、そのCCDカメラの映像を体内に埋め込んだ小さな装置などを経由させ、眼球に送り、物が見えるようにする、といったものです。

今はまだ「ばっちり物が見える」というわけにはいかず、また本来のナチュラルな見え方とはかなり違うようで、物の位置がわかる程度の見え方らしいのですが、中には今までほとんど物が見えなかったのに、茶碗とお箸の区別がついたりするようになった例もあるようです。

ほとんど物が見えなくなってあきらめていた方がここまで回復するのは素晴らしいことだと思います。

今後、CCDカメラやその周辺機器の性能はどんどん上がっていくと思うので、私個人的には、「これは将来、現状よりも相当なところまで見えるようになるのではないか」と期待しています。

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2016年10月27日 木曜日