No.008-糖尿病で眼科へ行くよう言われているが、何か月ごとにいくべきか

これは糖尿病の患者様にとっては確かに知りたいことかもしれません。

当院ではおおむね、以下を目安にしています。

・HbA1cが6以下なら3か月に一回
・HbA1cが6以上なら2か月に一回
・HbA1cが10以上なら1か月に一回

眼底出血があったりすると、落ち着くまではもっと短い間隔で来ていただいたり、ご高齢の方で通院困難な場合は少し長くしたり、多少幅はありあります。
「自分では見え方はなんともないのに、通院していったい何をみているのか?本当に必要なのか?」といわれることもあります。

それは眼の中の眼底(網膜)に出血や油のしみだしなど、糖尿病による目の変化がないかを観察しています。これらの変化は「糖尿病網膜症」とよばれ、いつも成人の失明原因の上位にくる病気です。

早期にレーザーなどで治療すれば軽くすむことも多いのですが、早期では自覚症状がありません。かなり進まないと自覚症状がでにくいのですが、そうなったときにはかなり進行しており、手術をしても手遅れのこともあります。
実際私が大学病院で入院患者様を担当していた時代は、かなり進行した糖尿病網膜症の患者様がいろいろなクリニックから、毎日紹介されていらっしゃいました。そのうち、手術やレーザーで失明をまぬがれた方も多かったのですが、すでに手遅れに近い状態の方もおられ、そのたびに「もっと早く眼科受診していれば・・・」とつらい思いをしたことが何度もありました。

眼科医にとって患者様の目が見えなくなることほど、つらいことはありません。一生忘れることができません。
なので、糖尿病で受診された方には「自覚症状がなくても、くれぐれも通院を中断しないでください」と常日頃から申し上げております。

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2015年7月3日 金曜日