No.021-緑内障になるとどんな症状がでるのか。 またその治療方法は?

緑内障とは視野がだんだんなくなっていく病気です。放置すると視野がすべてなくなり、光も感じなくなって失明ということになります。40歳以上の20人に一人が緑内障と言われています。

緑内障といっても色々な種類のものがあります。

1.もっとも多いのが「正常眼圧緑内障」と呼ばれるもので緑内障の7割はこれです。
2.のこりの3割には眼圧(眼球の内圧)の高くなるタイプの緑内障が何種類かあります。

1.のもっとも多い正常眼圧緑内障ですが、これには初期だと自覚症状がありません。充血や目やに、痛みもありません。
ただ、視野がゆっくり何年もかけて欠けていくのです。眼圧は正常ですが、その圧を受け止める眼球の神経のほうが正常の眼圧であっても耐え切れず萎縮していき、視野がかけていきます。

「じゃあ、私は大丈夫だ。視野の中に見えないところはないから」と言われる方がいますが、それは正しくありません。

意外なことに視野というものは、少しくらい欠けてもなかなか気づかないことが多いのです。

景色などをみて「あ!見えないところがある」と自覚するには、相当視野が欠けないと気付かないのです。ご年配の方で片目の視野がほとんどなくなり、ほぼ片目の失明状態になるまで気づかれなかった方もいらっしゃいました。これは極端な例としても気づきづらいことは確かです。「歩いていて右側の何かによくぶつかるようになった」といった自覚症状で眼科にいらっしゃることが多いです。

このように気づきづらい上に20人に1人という頻度の病気であるがゆえに、人間ドックなどでは必ずといっていいほどスクリーニングの対象になる病気です。

治療はまず「眼圧を下げる目薬」です。目薬は作用機序により大きく分けて3種類あり、単独、もしくは組み合わせて使います。

これらの目薬で大体の方は視野の悪化がストップし、生涯心配なく暮らせることが多いのですが、まれに視野の悪化が止まらない方もいらっしゃいます。その場合はレーザーや手術でさらに眼圧を下げます。

つぎに2.の眼圧が高くなるタイプの緑内障ですが、いろいろ種類があります。この中で特に気をつけなくてはならないのが「急性タイプ」です。眼圧がいきなり高くなり、放置すると一晩で失明することがあります。

症状は「眼の奥の激しい痛み」です。あまりの痛みに頭痛や吐き気を催すこともあります。頭痛と吐き気のために内科にいってしまい、そこで緑内障を疑われ、眼科に紹介されてくることもあります。

治療は眼球にレーザー光線で眼圧を下げるためのバイパスを作ってあげます。眼圧上昇による黒目のにごりでレーザーがうまく届かない場合は手術をすることもあります。

「眼の奥の激しい痛み」があったらすぐに眼科受診です。急性緑内障は一晩で失明することもあるので、すぐに処置が必要な病気です。「夜中だから明日になったら行こう」などと思わず、救急車を呼んでもいいので必ずすぐに眼科受診してください。

他には慢性的に眼圧が高くなる緑内障があります。原因としては全身疾患に続発するもの、薬剤の副作用で起きるものなど様々です。原因のはっきりしないものもあります。

これらはまず、正常眼圧緑内障と同じくまず眼圧を下げる目薬、十分に下がらなければレーザーや手術、というのが基本方針です。

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2015年7月16日 木曜日